今回はポルカドットスティングレイの
『阿吽』の歌詞について考察していきます。
いきなりですが、まずはボーカル雫さんの
こちらのツイッターの投稿をご覧ください!
私は『骨抜きE.P.』リリース時あたりから
雫さんのツイッターを見ていますが
楽曲の歌詞についてここまでツイッターで
言及しているのは珍しいと思います。
つまり『阿吽』の歌詞はそれくらい
会心の出来だということでしょう!
ストレートに歌詞を気に入っている
と言っているしね〜
『阿吽』という楽曲は
“2019年10月16日”にリリースされた
ポルカドットスティングレイの3rdミニアルバム
『ハイパークラクション』の4曲目に収録されています。
5曲目はライブ音源なので
実質『ハイパークラクション』の最後の曲になりますね。
サウンドとしてはポップでキャッチー。
歌詞は好きな人へ告白する過程が描かれてます。
まさにポップスの王道という印象を受けました。
それではボーカル雫さんも気に入っているという
歌詞はどうなっているのでしょうか?
今回はそんな
ポルカドットスティングレイの
『阿吽』の歌詞に迫っていくよ〜
- 登場人物について
- 歌詞の解釈・考察
- うぇあミュ〜的まとめ
1.『阿吽』の登場人物について
『阿吽』という楽曲の登場人物は
主人公と主人公が想いを寄せる「君」です。
ただボーカル雫さんが「告白ソングだ」と
言っているだけあって
「君」については全く描写されておらず
主人公目線オンリーの歌詞となっています。
曲を通して主人公の中での
「君」しか出てこないところが
片想い感を出してるね〜
『阿吽』の主人公について見ていくと
性別としては2番サビで”ダーリン、ダーリン”
というフレーズがあることから
主人公は女性だと考えられます。
性格としては”月が綺麗”や
“君がキラキラ弾けて目が覚めそうだよ”
というフレーズから見ても
結構ロマンチストな感じがしませんか?
また曲をとおして
なかなか想いを伝えられないという
繊細さもあります。
個人的にですが
本とかが好きな、大人しそうな女子高生みたいな
印象を受けました。
そんな主人公の告白ソング!
どんな歌詞になっているのか見ていきましょう。
2. 『阿吽/ポルカドットスティングレイ』歌詞に込められた意味の解釈と考察
『阿吽』の登場人物が分かったところで
ここからは歌詞全文を見ていきます。
1番歌詞について
まずはポルカドットスティングレイ
『阿吽』の1番歌詞を見ていきましょう。
1番Aメロ①
話があってさ、
言いづらいけど
月が綺麗でしょ
君がキラキラ弾けて目が覚めそうだよ
直線だってさ、思っていたのに
曲線だったの
たった、横から見ただけなのにな
1番Aメロ①は
君へ告白しようとしている場面。
君への好きだという気持ちを
上手く伝えられない様子が描かれています。
主人公が君に対して本当に言いたいことは
ラストサビで言っている
“君と見てると月が綺麗だよ”
つまり本当に伝えたいことは
月が綺麗ということではなく
君と見ているからということ。
続くフレーズ
“直線だってさ、思っていたのに曲線だったの”
は本当は言いたかったことが言えなかった理由
を表現しています。
いざ隣から君を見ると
いつもの君とは少し違ったから
緊張して本当に言いたかったことが
言えなかったということです。
主人公にとって君は
普段は遠くから眺めているような
高嶺の花的な存在なんだろうね〜
1番Aメロ②
君にはずっとさ
言い出せてない秘密があってさ
置いていけないことに気付いてしまったよ
その曲はさっきさ
止めてみたけど鳴り止まなくてさ
それってつまり
君とはもっとさ
阿吽の呼吸で居たいのさ
1番Aメロ②は
前半ではやっぱり告白できないと諦めムード。
しかし後半ではやっぱり告白したい気持ちを
止めたくないという思いが強くなっています。
まず前半の”言いだせてない秘密”は
1番Aメロ①からの流れ的に
君が好きだということですね。
“置いていけないことに気付いてしまったよ”
というのはやっぱり言えないなということです。
後半の「止めてみたけど鳴り止まない曲」は
君へ告白したいという気持ちを表現している
と解釈しました。
最後は”それってつまり 君とはもっとさ
阿吽の呼吸で居たいのさ”
と1番サビに続いていきます。
ここで初めて曲のタイトルとなっている
「阿吽」というワードの登場です。
『阿吽』という楽曲では
「阿吽」というワードは全て
「阿吽の呼吸」として使われています。
つまり『阿吽』というタイトルには
「阿吽の呼吸」という意味がありそうです。
「阿吽の呼吸」という言葉には
何かを一緒に行うときにぴったりと息が合うこと
という意味があります。
日常会話でも使ったりするよね〜
“君とはもっとさ 阿吽の呼吸で居たいのさ”
阿吽の呼吸で居れるくらい
君と通じ合いたいということです。
1番サビ
阿吽の呼吸で君と背中合わせで弾丸ランデブー
一生かけて消えない恋したい
あれから、君からずっとさ、目が離せない
責任取ってよ
魔法みたいな一夜はどうかな
今行くよ
まずは言葉の意味を確認しておきましょう。
ランデブー:会合、デート
フランス語みたいだよ〜
サビ頭は君とぴったりと息が合う関係になって
消えない恋をしていきたいということ。
続く”目が離せない 責任とってよ”
というフレーズを見ても
AメロBメロのモジモジした感じから
サビでは一転真っ直ぐで強気な表現ですね。
最後の”魔法みたいな一夜”は
“今行くよ”と続くことから
告白する時のことを言っているのでしょう。
曲の最初といい、最後といい
告白するときの場面には
「月」というワードが出てきます。
つまり告白する場面は夜ということですからね。
2番歌詞について
続いてポルカドットスティングレイ
『阿吽』の2番歌詞を見ていきましょう。
2番Aメロ
恋をしたんでしょ?
言われることが最近多いの
今走っている道が本当は
一通なんてさ、知らなかったよ
あとには戻れない
だけどなんだか高鳴る心の臓
2番Aメロでは君に恋をしている
主人公の様子が詳しく描かれています。
前半部分で
“恋をしたんでしょ?言われることが最近多いの”
とあることから
君への想いは周りの人にも分かるくらいに
主人公の中で大きくなっているということ
が分かりますね。
続く”一通なんてさ、知らなかったよ”からは
主人公の君への思いは
もう告白しないと前に進めないくらいの
ものになっているということを表現しています。
そんな状況でも
“だけどなんだか高鳴る心の臓”と
主人公の感情は高まっているようです。
恋愛を楽しめるように
なってきたのかな〜
2番サビ
ダーリン、ダーリン
恋をしたんだよ、もう止まれない
君のしわざでしょ
この音楽が鳴り止まないのは
神様、今だけ聞いてよ
風のバイクで切り裂く夕日が
もう少しだけ続いてほしくて
前半の”恋をしたんだよ、もう止まれない”は
2番Aメロの”一通なんてさ、知らなかったよ”
とリンクしてます。
続く”君のしわざでしょ
この音楽が鳴り止まないのは”も
1番Aメロ②の”その曲はさっきさ止めてみたけど
鳴り止まなくてさ”とリンクしてます。
まさにもう告白するしかない
という様子が描かれていますね。
2番サビの最後では
神様に対して夕日がもう少しだけ
続いてほしいとお願いしています。
『阿吽』という楽曲の告白する場面は夜。
夕日がもう少しだけ
続いてほしいということは
つまり主人公はまだ告白する時には
ならないでほしいと思っていると考えられます。
シンプルに告白は緊張するから
もう少し時間がほしいと解釈できますし
2番Bメロの最後では
今の状況に対して「高鳴る心の臓」
と表現していたことから
この心臓の高鳴りをもっと味わいたい
という解釈もできそうです。
告白の瞬間が近づいている
感じがしてきたね〜
3番歌詞について
続いてポルカドットスティングレイ
『阿吽』の3番歌詞を見ていきます。
ついに曲のラスト!
3番Aメロ
話があってさ、
言いづらいけど
月が綺麗でしょ
君がキラキラ弾けて目が覚めそうだよ
その曲はさっきさ
止めてみたけど鳴り止まなくてさ
それってつまり
君とはもっとさ
前半は1番Aメロ①の前半部分と同じで
後半は1番Aメロ②の後半部分と同じフレーズ。
告白は緊張するけど
それでも告白したいという気持ちが
高まっているという様子をラストサビに向けて
改めて描写されています。
次はいよいよラストサビだ〜
ラストサビ
阿吽の呼吸で君と背中合わせで弾丸ランデブー
一生かけて君との恋したい
言えないままで居たんだよ
あのとき君が聴いていたポップは
本当はもっと、君を泣かすのさ
ダーリン、ダーリン
話があってさ
君と見てると月が綺麗だよ
世界は何も変わってないのに
あれから、好きだよ、ずっとさ
ついさっきまで一緒にいたのに
踵返して君に会いに行く
今行くよ
まずはラストサビの前半部分から
見ていきましょう。
最初の”阿吽の呼吸で君と背中合わせで
弾丸ランデブー”というフレーズは
1番サビでも使われていたフレーズですね。
『阿吽』と言えばこのフレーズ!
って感じのパワーフレーズだよね〜
意味としては
君とぴったりと息が合う関係になって
消えない恋をしていきたいということ。
続く”言えないままで居たんだよ
あのとき君が聞いていたポップは
本当はもっと、君を泣かすのさ”
は1番サビとはガラッと変えています。
ボーカルの雫さんはツイッターで
このフレーズについて
「恋してると音楽の聴こえ方や景色の見え方ひとつ違ってくる」
ということを表現していると言っています。
あのとき君が聴いていたポップは
君をもっと泣かすということに注目!
あのとき聴いていたポップで泣くのは
主人公ではなく君なんですね。
つまり君が主人公に対して恋をする
ということを言っているんです。
今までと一転して強気だね〜
続いてラストサビの後半部分を見ていきます。
まずは言葉の意味を確認しておきましょう。
踵を返す:後戻りする、引き返す
歌い出しの”ダーリン、ダーリン”は
2番サビと同じです。
そして続くフレーズ
“君と見てると月が綺麗だよ”は
1番Aメロの
“話があってさ 言いづらいけど 月が綺麗でしょ”
とリンクしているフレーズです。
1番Aメロの考察でも触れましたが
主人公が言いたいことは
月が綺麗ということではなく
君と見ているから月が綺麗だということ。
“話があってさ”というフレーズは
Aメロ頭で2回使われているため
Aメロ感の強い、Aメロを連想させるような
フレーズとなっていると思いませんか?
そのため、このラストサビで出てくることで
生まれる微妙な違和感がラストサビをより
ドラマチックにしている印象を受けました。
最後は”あれから、好きだよ、ずっとさ”と
君への想いをストレートに伝えています。
さっきまで一緒にいたのに
踵返して君に会いに行くくらい
主人公は君のことが好きみたいですね。
ピュアで綺麗な恋愛だな〜
3. うぇあミュ〜的まとめ:『阿吽』はピュアな告白ソング
『有頂天/ポルカドットスティングレイ』は
曲をとおして主人公が想いを寄せる君へ
何とかして告白しようとする様子が描かれていまし。
まさにピュアな告白ソングでした!
登場人物についてでも書きましたが
個人的に高校生の恋愛のような
繊細さを感じました。
あの頃を思い出すな〜
また主人公の気持ちがラストサビに向けて
スムーズに徐々に高まっていく感じが絶妙だなと
思いました。
もしいきなり急に気持ちが高まるとかだったら
こんなに綺麗な歌詞にならなかったんじゃないかな〜
『阿吽』の歌詞に込められた意味の
解釈・考察は以上になります。
最後までご覧いただき
ありがとうございました!
他にもポルカドットスティングレイ
の歌詞を考察してるから
良かったら見てね〜
4. おまけ:『阿吽』の歌詞はファンへのアンケートから生まれた?
歌詞についてボーカル雫さんはインタビューで
ファンの人にアンケートを取って
片思いの気持ちとか、恋愛エピソードを
読みながら作ったと言っています。
今までのポルカドットスティングレイの楽曲でも
ファンの人へのアンケートを参考にして作った
というのを聞いたことがありますが
『阿吽』も同じみたいです。
ちなみに『阿吽』の作詞をする上で
ボーカル雫さんがファンの人に取った
アンケートはこちらと思われます!
コメントを確認してみたところ
好きな人が好きなものを自分も好きになる
というコメントが多い印象。
ファンはもちろん音楽好きな人が
多いということもあって
好きな人が好きな音楽を自分も聴くようになり
付き合ってから一緒に聴いてるというものもありました。
これってラストサビの
“あのとき君が聞いていたポップは
本当はもっと、君を泣かすのさ”
に通じるものがあると思いませんか?
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