今回はback numberの
『サマーワンダーランド』の
歌詞の意味について考察します。
『サマーワンダーランド』の歌詞のテーマは
友達以上恋人未満の関係がだらだらと
続いている男女です。
タイトルに「ワンダーランド」という
言葉が入っていますが内容は
リアリティある等身大の歌詞となっています。
爽やかな曲調にどこか
生々しい歌詞が絶妙だな〜
『サマーワンダーランド』という楽曲は
“2018年11月21日”にリリースされた
back numberの19枚目のシングル
『オールドファッション』のカップリング曲。
back numberの6枚目のアルバム
『MAGIC』の2曲目にも収録されています。
タイトルに「サマー」と付くくらい
夏曲なわけですが最初にリリース
されたのは11月と完全に秋です。
話によると演奏とメロディだけあった状態に
「夏」というキーワードを与えたことで
ボーカル清水依与吏さんの中で曲が跳ねたそう。
この曲はアルバムでも良い位置で輝いてくれる
という手応えがあったので季節感を無視して
シングル『オールドファッション』に
収録したとのことです。
楽曲自体はイントロのエレキギターの
フレーズが気持ちいい爽やかな良曲!
今回はそんな
『サマーワンダーランド』の
歌詞に迫っていくよ〜
- 登場人物について
- 歌詞に込められた意味を解釈・考察
- おまけ:楽曲制作秘話
1.『サマーワンダーランド』の登場人物について
『サマーワンダーランド』の登場人物は
「僕」と「君」の2人です。
2人はどういう関係なんだろ〜
「僕」と「君」は両想いの関係性
「僕」と「君」の関係性は両想いです。
1番Bメロの
“互いの忖度の末に出た曖昧さ”や
3番Dメロの
“割り切れないくせに踏み切れない僕”
というフレーズから
互いに両想いだと思いながらも
そのままの関係がだらだらと続いている
関係性だと解釈できます。
そのままの関係に甘えて
なかなか踏み出すことのできない僕と
僕が酔っ払った帰り道(=遅い時間)に
電話しても電話に出てくれるような
優しく待ってくれている君といった関係性。
僕は本当に君のことが好きなのか?
と疑問に思うところもありますが
サビの”この目眩は君からもらったのに
夏のせいじゃ嫌だよ”や
“ただ君に見とれて恋に落ちただけで”
という少ないフレーズからですが
僕は本当に君のことが好きだということが
分かります。
はっきりとした君への気持ちが
少ししか描かれていないところにも
僕のモヤモヤしている想いが
上手く表現されていますね。
実際に結構ありそうな
設定だよね〜
2. 歌詞全文の意味を解釈・考察
僕と君の2人の関係性が
- 両思い
- 友達以上恋人未満の関係が
だらだらと続いている - 踏み出せない僕
- 優しく待ってくれる君
ということが分かったところで
歌詞全文を見ていきましょう。
1番歌詞について
まずはback number
『サマーワンダーランド』の
1番歌詞を見ていきます。
1番Aメロ
始まってないけれど終わろうなんて気取ったって
酔っ払った帰り道で電話して
なんだか今日は涼しいねなんて笑っちゃって
何やってるんだろなって思ってはいるんだよ
1番Aメロでは飲み会の帰り道という
情景の中で僕と君との関係性が
描かれています。
飲み会の席で周りの人に「君との関係が
だらだらと続いていて悩んでいる」
なんて言うのは恥ずかしいから
気取って「終わろう」と言ったのでしょう。
そうやって気取った飲み会の帰り道に
寂しくなってどうでもいいことで君に
電話してることに俺何やってるんだろう?
と思っていると解釈できます。
飲み会の帰り道って
無性に寂しくなったりしますよね。
そういう時に電話したくなる人は
今1番頼りにしている大切な人です。
僕にとって君が大切な
存在であることが分かるね〜
1番Bメロ
互いの忖度の末に出た曖昧さを
電話に出る君の甘さを
この夏に紛れて どさくさに紛れて
君との友達以上恋人未満の関係が
だらだらと続いている原因を
僕はこのように言っています。
- 互いに両思いと認識している点
- 夜遅くに電話しても出てしまう
君の僕に対する甘さ
全部周りのせいにしちゃってますね。。
ダメ男の登場だ〜
それでも君との友達以上恋人未満の関係が
だらだらと続いている状況を何とかしたい
とは思っています。
ただ”この夏に紛れて どさくさに紛れて”と
やはり踏ん切りつかない感じが出てますよね。
1番サビ
どうせなら大袈裟に波風立てて
ややこしくしたいのだけど
この目眩は君からもらったのに
夏のせいじゃ嫌でしょ
『サマーワンダーランド』のサビでは
全てこの歌詞が共通で使われています。
『サマーワンダーランド』という
楽曲で一番言いたいことが
書かれているということだね〜
サビでは君との友達以上恋人未満の関係性を
何とかしたいという気持ちと
踏ん切りのつかない気持ちで揺れています。
出だしの”どうせなら大袈裟に波風立てて/
ややこしくしたいのだけど”という
フレーズからも分かるように
僕には本当は色んなアクションを起こして
恋人らしい楽しさや辛さを味わいたい
気持ちがあるようです。
そして今まで僕は本当に君のことが
好きなのかどうかがはっきりと
見えてこなかったのですが
“この目眩は君からもらったのに/
夏のせいじゃ嫌でしょ”というフレーズから
僕は目眩がするくらい君に恋している
ことが分かります。
またその恋の気持ちを夏のせいにしたくない
という意思も伝わってきますね。
Aメロ、Bメロとは打って変わってサビでは
自分の本音や決意といった力強さを感じます。
これが僕の本音なんだね〜
2番歌詞について
続いてback number
『サマーワンダーランド』の
2番歌詞を見ていきます。
2番Aメロ
入り口はいつだって華やか みんな手招きして
無傷で帰れた人のいないワンダーランド
恋愛にゃ完成も完璧もくそもないよって
こんなのは何の言い訳にもならないけど
2番Aメロでは僕にとって恋愛とは何か
が語られています。
恋する瞬間はいつだって
ワンダーランドのように華やかだけど
“恋愛にゃ完成も完璧もくそもない”と
あるように完成することなく壊れてしまうもの
だと捉えています。
確かにほとんどの恋愛には
終わりがあるし
上手くいって結婚した後に
悩むことも多いだろうしな〜
しかし最後のフレーズで
“こんなのは何の言い訳にもならないけど”
とあるようにそんなこと言っても
仕方ないことは僕も分かってはいるようです。
2番Bメロ
見た後何にも残らないアクション映画も
電話をする僕の弱さも
でもほら夏だから まぁせっかくだから
まずは2番Bメロの出だしの
フレーズを見てみましょう。
「見た後何も残らないアクション映画」
を見てもアクション映画だからいいよね
って割り切れちゃうことってありますよね。
恋人でもないのに意味もなく君に
電話してしまう僕の弱さもアクション映画と
並べてまあ夏だから良いよねとしています。
1番Bメロでは君との友達以上恋人未満の
関係がだらだらと続いている原因を
周りのせいにしてしまっているダメ男でしたが
2番Bメロでは”電話をする僕の弱さ“と
自分の弱さを認めています。
自分自身の弱さを認めつつ
“でもほら夏だから まぁせっかくだから”と
君との友達以上恋人未満の関係がだらだらと
続く状況を何とかしたいと思っています。
全部周りのせいにしてた
1番Bメロから成長したね〜
2番サビ
どうせなら大袈裟に波風立てて
ややこしくしたいのだけど
この目眩は君からもらったのに
夏のせいじゃ嫌だよ
2番サビは基本的に
1番サビとほとんど同じです。
違うのは最後のフレーズのみ。
1番サビの最後は”夏のせいじゃ嫌でしょ”と
どこか言い切っていないところがありますが
2番は”夏のせいじゃ嫌だよ”と言い切ってます。
君への想いが夏のせいじゃ
嫌なくらい強くなっている
ことが分かるね〜
3番歌詞について
続いてback number
『サマーワンダーランド』の
3番歌詞を見ていきます。
いよいよ曲のラストだよ〜
3番Dメロ
割り切れないくせに踏み切れない僕を
わかりやすく説明すれば
ただ君に見とれて 恋に落ちただけで
今まで君への想いを紛らわしてきた
僕でしたが3番Dメロでは真っ直ぐに
君への想いを綴っています。
君への思いを諦めることはできないくせに
伝えることもできない
そんな自分をわかりやすく説明するなら
“ただ君に見とれて 恋に落ちただけ”とのこと。
色々と難しく考えてしまうけど
結局は君のことが好きなだけ
ということに気付いたようです。
3番Dメロは曲の
ターニングポイントだね〜
ラストサビ
どうせなら大袈裟に波風立てて
ややこしくしたいのだけど
この目眩は君からもらったのに
夏のせいじゃ嫌でしょ
どうせならどこまで行けるのかだけ
確かめてみませんか
その後に二人で大怪我したら
秋のせいにでもしよう
1番サビと同じサビの後に
今までのサビとは異なるサビがきます。
後半サビの歌い出しは
“どうせならどこまで行けるのかだけ/
確かめてみませんか”です。
2番Aメロで言っていた
・恋をして無傷で帰れた人はいない
・恋愛には完成も完璧もない
という歌詞とは対照的ですね。
いつか傷つくことになるとしても
行けるところまで行きたいくらい
君への想いが強くなっていると解釈できます。
そして最後のフレーズ
“その後に二人で大怪我したら/
秋のせいにでもしよう”
行けるところまで行った結果
互いに傷つくことがあったとしても
乗り越えていこうということです。
夏の曲で「秋」という
言葉を使って表現している
ところがいいね〜
3.まとめ:恋愛は怖がらなくていい
『サマーワンダーランド』では
僕の煮え切らない君への想いが
徐々に盛り上がっていく様子が
丁寧に描かれていました。
うぇあミュ〜的に
『サマーワンダーランド』という楽曲から
恋愛は怖がらなくていいという
メッセージを受け取りました。
2番Aメロでは主人公は恋愛について
・恋をして無傷で帰れた人はいない
・恋愛には完成も完璧もない
と恐れていました。
しかしラストサビでは
上手くいかなかったとしても
何とかなるさという歌詞になっています。
2番Aメロの悲観的な歌詞を
ラストサビで回収している
ところが好きだな〜
back number『サマーワンダーランド』の
歌詞の意味の解釈・考察は以上です。
最後までご覧いただき
ありがとうございました!
- 【おすすめ記事】
人気曲『HAPPY BIRTHDAY』
歌詞の意味を解釈・考察
他にもback numberの記事を
書いてるから良かったら見てね〜
4.おまけ:『サマーワンダーランド』はクリープハイプの『ラブホテル』と兄弟姉妹!?
ボーカル清水依与吏さんは
『ROCKIN’ON JAPAN 4月号(2019年)』で
こんなことを語っています。
“夏に対して歌おうとした時にラブホテルの
≪夏のせい≫というフレーズが出てきて”
サビに出てくる「夏のせい」は
クリープハイプの『ラブホテル』から
影響を受けていたんですね!
クリープハイプの『ラブホテル』も
良曲なのでぜひ聴いてみてください!
コメント